私はもともと風俗嬢として働いていました。
そんな時代があったからこその、今の私がいるのだと思います。
風俗と聞くと、お金のためとか家庭問題で仕方なく働いていたとか、いわゆる世間で「堕ちた人」と言われるような人が働く仕事のようなイメージを抱いている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
いえ、そんなことはありません。
風俗の業界自体よくも知らないのに、イメージだけで悪く言われるのはとても苦しい。
「日本の風俗」は、誇らしい文化であり、究極の人間教育の場であると私は思っています。
今回は、女性向け風俗のお話ではなく、男性向けの性風俗店のお話がメインになります。
が、もちろん女性向け風俗に関係ないことはありません。
私が実際に、男性向けの性風俗店で働き始めたきっかけ。
今の私ができ始めるまでのお話を少しお伝えできたらと思います。
私はもともと風俗嬢
田舎で育った普通の女の子
私は、田舎者です。
周りは山と川、田んぼに囲まれた田舎で生まれ育ち、会社員の父とパートで働く母、3つ上の兄。祖父母の6人家族で暮らしていました。
特別お金持ちでも、貧乏でもなく、ごく一般的な家庭で何不自由のない生活を送っていました。
高校卒業後は商業高校に進学し、卒業後は就職を選び、大手食品会社の事務員として働いていました。
入社してすぐ、職場のお局様に目をつけられコテンパンにやられ、。会社と寮の行き来する日々。
休日も特にやることはなく、お昼まで寝て、たまにお買い物に行ったり、職場の同期とご飯に行くような生活を過ごしていました。
そんなある時、スマホを見ていて目に入ったのが「マッチングアプリ」でした。
マッチングアプリが私を狂わせた
マッチングアプリも今や、当たり前の時代。
全く知らない人と簡単に繋がれて、メッセージのやり取りや通話などをして、簡単に出会えてしまいます。
便利である反面、本人かどうかもわからない人に出会えてしまうというリスクも高いといえますよね。
当時はまだ少し、マッチングアプリは危険という感じの印象も少しありましたが、私は昔から少しスリリングなことが好きだったので、アプリを利用していろんな人に出会うようになっていったのです。
きっと、その頃からでしょう。
私の生まれながらに持っていた「野心」のようなものがメラメラと湧き始めていったのは・・・。
自分の身体と男性の身体
初めの頃はマッチして気になった男性とランチに行ったり、カラオケに行ったり、ドライブをしたりごく普通の楽しみ方をしていました。
その頃の私はまだ男性経験も少なく、いわゆる処女でした。
中には、ホテルに誘ってくる男性はいたものの、自分の身体にコンプレックスを抱いていたこともあり、自分にも自信はないし、見せたり触れられることが嫌。
また、ホテルに行ってどんなことをするのかもわからなかったので、怖くて断っていました。
しかしある時私は、夕方。
一人で電車に乗って、隣の県まで向かっていたのです。
何度か通話をしている男性に好意を抱き、会う約束をしていました。
約束の時間、男性と合流をしてから、ドライブや食事を楽しみました。
食事を終えて、どうするか。
ホテルは嫌だったので、漫画喫茶に行きました。
ただ普通に寝れば良いものの、なぜか私は、相手へのご奉仕精神が強いのか。
エッチはできないけれど、気持ちよくさせたいという気持ちからキス、手コキ、フェラチオをし射精まで導き、翌朝早く、電車に乗って帰ってきました。
それが私の初めての体験でした。
まだ処女は捨てていないけれど、男性を気持ちよくする楽しさというか、男性の身体に興味を持つようになりました。
それ以降、オーラルセックスに対してのブロックは取れて、カラオケや漫画喫茶などで、良いなと思った男性とだけちょっとエッチなことをしては帰る。
それも一回限りの関係で、何人もの男性に出会うようになっていったのです。
目の前に止まった1台のトラック
仕事はストレスばかりで。
休日にはそのストレス発散かと言わんばかりに、アプリでマッチした男性に出会って、自分の承認欲求を満たすような日々を過ごしていました。
そんなある日のスーパーの帰り道、赤信号で横断歩道で立ち止まっていると、目の前に1台のトラックが止まりました。
「高額(風俗)バイト」の広告トラックです。
私はそのトラックを見て、手に持っていたスマホで調べて、翌週頃には、電車に乗って風俗店へ面接に行っていました。
さすがだなと思うのが、その行動力ももちろんですが、面接の日にも男性に会っていたこと。
どこまでも私は私だなと、その日のことを思い出して今、自分でフッと笑ってしまいました。
脱がない、舐めない、触られない
一言で「風俗店」といえど、男性向けの性風俗店の種類はたくさんあります。
店舗型のヘルスやオナクラ、ソープランド、無店舗型のデリバリーヘルスなど。
さらにコンセプトも豊富なので、お店は全国に数えきれないほどあるでしょう。
マッチングアプリを利用していたといえど、私はまだ処女でしたし、相手に身体を触られるのには抵抗があったため、店舗型の「オナクラ」で働き始めました。
オナクラは「オナニークラブ」の略称。いわゆる手コキ専門のお店です。
制服を着て、基本プレイは手コキだけ。
服を脱いだり、お客さんが触れてきたり、キスやフェラチオなどもオプションだったので、無理なオプションは選択しなければする必要はありません。
私はまだO Lとして働いていたので、正直金銭面に困っていた訳ではありません。
マッチングアプリで同じようなことをするなら、どうせなら、お小遣い程度にもらえたら良いな、あとは、お店を通してだから安全面もマッチングアプリよりは安心だろうという軽い気持ちで、休日のみ、電車で40分ほどかかる風俗店で働くようになりました。
最初はそのくらいだったのですが、働いているうちにまた、私の本能は開花され始めていったのです。
お客さんが教えてくれたこと
10人いれば10通りのやり方がある
風俗を利用するお客さんは、年代も職業もバラバラで、私と同じくらいの20代の男性から60代くらいのおじさま。
学生は流石にいませんでしたが、普通のサラリーマンから社長のようなお偉い様まで。
また、エッチなことを楽しむパートナーがいないという独身男性の方や、既婚者で子供もいるけれど、性欲が家庭では満たされないという男性。
普段のノーマルプレイではない、いつもとはちょっと違う刺激的なプレイを楽しみたいという方など本当にさまざまでした。
いろんな男性の身体を見て、触れてきて。
男性の身体って、色もカタチも大きさも、感じ方もこんなに一人ひとり違うんだ。
男性の身体って面白いな!って。働くようになって初めて気づきました。
また、いろんな性癖にも触れてきました。
こんなことで興奮するのかと驚くような人も中にはいましたが、だからと言って嫌だという気持ちにもならず、仕事だと割り切って対応していました。
これって男性に限らず、女性もきっとそうなんですよね、みんな隠しているだけなんですよ。
もしくは気づいていないだけ、開花する機会がなかっただけ。
私のコンプレックス
私は小さい頃から毛深いことと、陥没気味な乳首にコンプレックスを抱いていました。
毛深いことに関しては、社会人1年目の終わり頃、貯めたお金で全身脱毛に通い始めたので、昔ほど気にならなくなり解消されました。
が、乳首に関しては変わることなく、この時も人に見せるのは嫌でした。
そのためオナクラのお店を選び、ずっとお客さんにも見せること、触らせることなくお仕事をしてきた私でしたが、
ある時「とってもとってもおっぱいが好き!どうしてもみたい!」というお客さんに出会ったのです。
服越しからでも褒めてくれて、どうしても見たい!ということだったので、まぁおじさんだし良いかと思って、勇気を出して下着を外しました。
するとお客さんは、私の胸を見てとっても嬉しそうで、幸せそうな表情を浮かべたのです。
そしてさらには、私の胸をとってもとっても褒めてくれたのです。
カタチも色も、乳首だって綺麗だし、かわいいよ!と。
こんなに胸を誉められるとは思っていなくて、私もとってもうれしくなりました。
それからということ、私の胸のコンプレックスも解消され、今まで以上に自分に自信を持てるようになりました。
陥没気味だった乳首も今や、ぷっくりするようになってきたし、感じやすくもなってきています。
風俗で働いていなかったら、おそらく今も、胸にコンプレックスを抱いて、プライベートでの性生活も恥ずかしさの方が勝ってしまって、今ほど楽しむことはできなかったでしょう。
自分の身体にコンプレックスを抱いている人は、私以外にもたくさんいると思います。
大きさや色、感じづらい、感じすぎてしまうなどなど、人によってさまざまかもしれませんが、人はつい無い物ねだりをしてしまうもの。
今のあなたのコンプレックスは逆にあなたの魅力にもなる。
そんなに人と比べることではないんですな、と、風俗で働いて学ぶことができました。
風俗が私を変えてくれた
長くなってしまいましたが、私が男性向けの性風俗店で働き始めたきっかけはこのような感じでした。
実際に働いてみて、いろんな男性のお客さんに出会ってきて、現場で働く女の子たちを見て思うことや考えさせられたこともあるので、そこを描き始めるとさらに長くなってしまうため、今回はこの辺で終わろうと思います。
が、冒頭にも書きました通り、私にとって性風俗店は社会勉強であり、人間教育の場でした。
人との会話の仕方、触れ方、距離の詰め方、気持ちよく、心地よい空間の作り方。
自分や他人を認め、受け入れることの大切さ。
性感染症や妊娠、避妊のこと。恋愛や結婚。
性風俗店は、究極のコミュニケーションの方法を学べる場。
学校では教えてくれなかった、人間として生きていくために、幸福になるために必要な知識や経験が得られたのが、私の場合は性風俗店だったのです。
多くの人が嫌がるお仕事、引かれるお仕事、辛そう、卑猥だと思われがちなお仕事をこんなに前向きに捉えれる私はおかしいのでしょうか?
いや、これが私です。
結果よければ全てよし!!!
このような経験があったからこそ、大切なことに気がつけて、自分の生きていく道を見つけられたのです。
性風俗は世間が思っているほど、悪いものや卑猥なものでもなく、必要不可欠なもので。
これからさらに、使い方次第で日本を変えられる希望あるオシゴトであると言えるでしょう。
まあまあ、私がこれからさらに証明していきます。
予定です笑
もっと多くの人に真実を伝えるべきであり、風俗にこそ「日本人の性(生)」の本質が隠れているのだと私は思います。
拝見いたしました。
今の自分にはお気持ちが良くわかる気がします。
ご活躍を希望いたします。
ありがとうございます
コメントありがとうございます(^○^)
今後も頑張ってまいります!