「風俗」と聞くと、女性が男性にエッチなサービスを提供するお店を思い浮かべる方がまだまだ多いのではないでしょうか?
しかし最近では、女性向けの性風俗店のニーズも高まってきており、性感マッサージやデート、添い寝などのサービスが充実してきています。
今回は、なぜ風俗は男性向けのサービスが豊富なのか、男性向けに比べて女性用風俗店がまだまだ少ない理由を深堀していきたいと思います。
女性用風俗店の店舗数が少ないと言えど、注目を集めているサービスであることは確か。
急成長を遂げている理由も添えて、解説していきます!
女性用風俗店の現状
冒頭にも書きました通り、『風俗=男性向け』という印象が根付いているように感じますが、女性向けの風俗店も存在しています。
現在の日本の性風俗店の現状は以下の通りです。
男性向け風俗店と比べると少ない
女性用風俗店は、やはり男性向けの風俗店に比べると店舗数は少ないです。
警視庁が発表した、令和2年度の統計データによりますと、性風俗店の届出数(事務所の数なので店舗数はさらに多い)でいうと、店舗型風俗店が7,402件、無店舗型風俗店が21,837件、合計29,239件となっています。
比べて、女性用風俗店の届出数は、女性用風俗ポータルサイトkaikanの掲載店舗から考えると約270店舗ほどになるかと思います。
また風俗業界の市場規模は、年間約5兆円とも言われており、化粧品業界の約2兆円と比べると、膨大な売上であることが想像できるかと思います。
また女性用風俗店だけの市場規模に関して、正確な数字を出すことは困難ではありますが、セラピストの平均収入を元に推測をしてみます。
大手女性用風俗店のランキング上位のセラピストにもなると、月の売上は数百万円とも言われていますが、そこまで稼げているセラピストはまだほんの一握り。
セラピストの平均の売上は、約10万円だとします。
そして女性用風俗ポータルサイトkaikanに登録されているセラピスト数は、約3,800人いるので、ざっくり計算してみると、女性用風俗店の1ヶ月あたりの市場規模としては、3億8千万。年間の市場規模は45億6千万円という計算になります。
男性向けに比べるとやはり店舗数はかなり少ないと言えますね。
昔に比べると増加傾向にある
女性用風俗店は男性用風俗店に比べると少ないですが、女性用風俗店だけでみてみると、昔に比べて店舗数は確実に増えています。
女性用風俗店の需要が伸び始めたのはここ1、2年くらいのお話。
2年前の2018年頃は全国で100店舗ほどしかありませんでしたが、現在2022年は270店舗ほどに増えています。
店舗数が増えているということ=ニーズが高まっていると言えるでしょう。
また、認知度もまだそこまで高くはありませんが、今後さらに成長の見込みがあることを見越して開業しているお店が増えています。
女性用風俗といえど、性風俗店。
性風俗店と言ったら、性的なサービスが受けられるのが醍醐味ではありますが、最近はデートや添い寝、オンラインでできるビデオ通話などといった、さまざまな楽しみ方ができるお店が一般的になりつつあります。
「ただ性欲を満たせば良い」というわけではない
女性向けだからこそのサービスであると言えますね。
女性用風俗店が男性向けより少ない理由
東京や大阪、名古屋といった都会と呼ばれる場所には、女性用風俗店も増えてきていますが、各地方に住んでいる方にとっては店舗も少なく、利用をしたくてもなかなか利用しづらいという方も多いかと思います。
それでは、なぜ女性用風俗が男性用風俗に比べて極端に少ないのでしょうか?
意識の違いによるもの
「風俗=男性が利用するもの」という風潮が物語っているといっても過言ではないでしょう。
日本は昔に比べると男女差別、男女格差も薄れてきていますが、まだまだ日常でも「男性だから」「女性だから」がちらほらと感じられることがあります。
「女性が風俗に通うなんて・・・」という世間からの印象により、女性も利用しづらく、今までもあまり女性向けの風俗店は増えてこなかった原因に関係しているのではないかと思います。
需要の少なさ
女性用風俗店が少ない理由として、単純に、女性は男性とは違い、風俗店を利用することに必要性を感じていない方が多いことも挙げられます。
女性用風俗店は年々増え続けてきており、注目度も上がってきていますが、まだ世の中には、存在自体知らない方もいらっしゃいますし、利用する理由がわからないという方ももちろんいます。
また個人的に思う点として、マッチングアプリもかなり浸透してきており、女性は男性に比べると比較的マッチする確率も高く、正直すぐに出会うことも可能です。
食事やカラオケ、買い物などのデートはもちろん、お互いが了承の上であれば性的な行為を楽しむことも可能です。
つまりお金をかけずとも、性欲は満たせるのです。
そういった点からも、女性はわざわざ高額な金額をかけてまで風俗を利用しようとはならないのではないでしょうか。
セラピストの体力面
女性用風俗店で働くセラピストは、基本男性です。
男性が性的なサービスを提供する際にネックになるのが、体力面です。
女性用風俗では性感マッサージがメインとなりますが、法律上、本番行為は禁止されています。
本番行為をしないのであれば、男性の体力は問題ないのでは?と思う方もいらっしゃるかと思いますが、もしあなたが性感マッサージを受けているときにセラピストのペニスが勃起していなかったらどう思うでしょうか?
やはりエッチなサービスをしているのであれば、セラピストにも興奮してほしいですし、興奮しているかどうかがわかるのが、ペニスです。
また、自分が性的なサービスを受けていたら、女性側も男性を責めたくなることももちろんあるでしょう。
1日に何名かお客さんの対応をしていると、さすがに体力的にキツく、勃起力も低下していきます。
そういった面では、男性セラピストにとって性感マッサージを何度も提供するのは、心身ともにかなりハードであると言えるでしょう。
本業で収入を得る男性が一般的
報酬面も、女性用風俗店が少ない理由に関わっています。
女性用風俗店で働いているセラピストは副業で働いていて、別に本業がある場合が多いです。
そのため、土日出勤や仕事が終わってからの夜の時間にシフトを出しているセラピストが多い傾向にあります。
男性向けも女性向けの風俗店も給与形態は、基本完全歩合制。
お客さんが入れば入るほど、努力すればするほど稼げるお仕事ではあるので、やりがいはかなりあるお仕事ではあるかと思いますが、お客さんがゼロであれば報酬はゼロ。
そのため、収入は不安定になりかねないので、本業として働く男性は少なく、セラピストが集まらない、店舗数が少ない理由の一つであると言えるでしょう。
トラブル発展のリスク
女性用風俗店が話題になり始めたのはここ最近ですが、存在自体はかなり前からあったようです。
ただし今まで、水面下に出てこなかったのは、セラピストとお客との関係を超えたトラブルに発展するリスクが高かったという点が挙げられます。
男性向け風俗店の場合は、ほとんどのお客さんの目的は性的快感を得ること。
射精をゴールとして利用する方が多く、男性自身、娯楽の一つとして割り切って利用している方がほとんどでしょう。
ただ女性の場合は、イクことが目的ではなく、精神的なつながりを重視する傾向にあるため、セラピストを1人の男性として見て、好意を抱いてしまいがち。
またセラピストは世の男性に比べて一段と、女性の扱いにも慣れていて、普段味わえないくらいの女性扱いをしてくださいますので、これは独り占めしたい欲が高まったり、好きという恋愛感情を抱いてしまうのです。
そのため、お客同士の揉め事や、セラピストとの間でのトラブルに発展してしまうケースもゼロではありません。
料金のハードルの高さ
女性用風俗を利用したくても、なかなか利用できないという理由の一つに、料金問題があります。
男性向け風俗店の場合は種類も豊富で、料金もピンキリ。利用目的によっては料金をかなり抑えることも可能です。
比べて女性用風俗店の利用料金の相場は、120分コースで約15,000〜20,000円ほど。
この金額にプラスして、ホテル料金も追加されます。
男性向け風俗店のデリヘルと正直あまり変わりはしませんが、女性にとって手軽に払えるような金額ではありません。
また男性に比べると、女性はコスメや生理用品など、日常で必要な消耗品にかかる出費もありますし、社会的にみてもお給料面ではまだ男女格差があるのが現実です。
そう言った問題から、利用したくても利用できないという女性が多いのではないでしょうか。
女性用風俗店が急成長を遂げている理由
男性向け風俗店に比べると店舗数も少なく、まだまだ問題も多い女性用風俗店ですが、2019年後半頃からは年々世の中に浸透しつつあり、急成長をしている市場であります。
なぜ増えてきているのか、女性用風俗が急成長している理由もご紹介いたします。
タブー視の薄れ
ここ数年で、男女格差や性に対してのタブー視が薄れてきています。
ただし昔に比べたら薄れているわけで、まだまだ日常で生活をしていて「男性だから」「女性だから」というような格差を感じることはあり、なくなったわけではありません。
といった女性に対しての社会の風潮がまだ残っているのが現状です。
しかし現在では、芸能人が性に対してオープンに話すようになったり、S N Sなどを使って性知識などを発信する人も増えて、今までタブー視されていた性の本当の姿に触れる機会が増えつつあります。
また女性の社会進出も問題視され、フェムテックなどの女性の心や身体の悩みを解決するグッズなどもどんどん開発、販売されています。
今後、今よりもっと性へのタブー視が解消されていったら、風俗という業界もよりライトになり、ニーズも高まっていくのではないでしょうか。
働き方や社会環境の変化
政府で働き方改革を行ったり、コロナウイルスによって働き方がかなり変わったことも女性用風俗が成長を遂げている要因の一つであるといえます。
働き方改革により、ほとんどの会社で副業が可能になり、性別問わず働き方も自由になりつつあります。
先述しました通り、女性用風俗で働くセラピストの多くは副業で働いています。
もし副業が禁止されていたりしたら、セラピストも集まらず、なかなか店舗も増えていくことは難しいことだったでしょう。
メディアへの登場
今やネットの時代、S N Sの影響力は絶大です。
「女性用風俗」が流行り始めて、今は雑誌やS N Sで紹介されるようになり、一般の方も身近に目にする機会が増えました。
「風俗」と聞くと、まだ身を構えてしまう女性が多い中で、メディアに取り上げられたり、芸能人やYoutuberなどのインフルエンサーと呼ばれる方が紹介することで、知名度も上がり、よりリアルな情報が世に出回るようになりました。
自分が信頼しているメディアや有名人が発信していることをきっかけに、利用を決めるという方も少なくはありません。
今後も期待できるサービス
いかがでしたでしょうか?
女性用風俗店は男性用風俗店に比べると、まだ店舗数も少なく改善点もありますが、昔に比べたら問題も改善されつつあり、ニーズも高まってきています。
女性用風俗は発展途中。
まだまだ伸び代のあるサービスですので、今後もぜひチェックしてくださいね☆
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